混ざり合って白になる

好きなものを好きだと叫ぶ場所

続くSTORYもNEWSとともに。

 

お題「NEWSアルバム『STORY』レビュー」

※お題お借りしました!

 

NEWS11枚目のアルバム、そしてコンセプチュアルアルバムプロジェクト四部作の集大成、

『STORY』

発売おめでとう〜〜〜!ありがとうしげかとう〜〜!!

WORLDLSTAオーラス終了後、最後の最後で次のSのタイトルが発表されたと聞いて、興奮気味にこんなツイートをしていたんだけど。この時点では、「STORY」というタイトルでまたファンタジーが展開されるんだろうな〜〜想像することで世界を創造しちゃうWORLDLSTAの次はSTORYで、いかようにも物語を紡げてしまうじゃないの、と、そんなふうに思っていた。

しかし昨年7月末、突如動き出したのだ。"NEWS「STORY」プロジェクト企画"なるものが。

JEのサイトには、こんな文言があった。

- 物語は、ファンタジーから圧倒的リアルへ-

これは、みんなでつくる物語

まさかの、ファンタジー、ではない。今まで散々ファンタジックすぎる世界観を放ってきたNEWSが、それらの集大成として出してくるものは、なんとファンタジーではないのだという。圧倒的リアルとは、なんだ。そして"みんなでつくる物語"のフレーズと共に募集される"みんなのSTORY"。自分のストーリーを200文字にまとめたものや、将来の夢を音声データで提出したり、"STORY"の文字を描いたものを写真で送るとか。

それらをいったいどう調理するつもりなんだ、NEWSちゃん。そこも謎だったし、これまでの3作がどれも圧倒的フィクションだったこともあり、こうしたノンフィクションの要素を入れる作品で、果たして私は満足できるのだろうか……?ファンタジーに慣れすぎてしまってはいやしないだろうか…?

そんな懸念が、ないわけじゃなかった。

 

しかし、いざアルバムを聴いてみると。

そんなもの、必要なかった。

私は、NEWSが生み出すファンタジーだけを見て好きになったんじゃなくて、それらを含めたNEWSが届けてくれる作品と、その裏にある彼らの愛が好きで、だからファンなんじゃないか。忘れてたわけじゃないけど、改めて実感した。彼らの楽曲への愛、ファンへの愛、グループへの愛……そのようなものたちが詰まったNEWSの作品が大好きなんだった。

今回の「STORY」というアルバムには、"思い出のアルバム"を1ページずつ捲っていくような、そんなイメージを抱いた。

それから、初回盤のパッケージは蓋をかぶせるタイプの箱で驚いた。お高めのチョコでも入ってるのかと思ってしまったよね。ちょっとびっくりしたけど、宝箱を開けるみたいなワクワク感があった。まるでNEWSから贈り物が届いたみたい。

そして開けたらさらにびっくり、全72Pのブックレットには予想以上の厚みと4部作パーフェクトガイドの内容で胸が熱くなり、さらには封入されていた折りポスターで目頭が熱くなる………

 

パーフェクトガイドは内容が大充実で、これまでオタクが考察してきた内容も当たり前のように解説に入ってて、深読みかもしれないと思っていたことが深読みじゃなかったと知る。あるいは、公式が、我々の想像したものをしっかりと見てくれていたんだとわかった。本当に、#想像することがみちしるべ だったんだなあ……

各解説の中にも所々気になる箇所があったんだけど、とりあえず一点だけ。

"果たしてNEWSは本当にNEWSだったのか?"

という一文。え?どういうこと??と首を傾げつつ、はたとWORLDISTAのナレーションを思い出す。

"あなたはどんなキャラクターにもなれる"

"WORLDISTAではEPCOTIAのような宇宙旅行やNEVERLANDのようなシュールな世界まで体験できる"

EPCOTIAやNEVERLANDはWORLDISTAに内包されている、要するにWORLDISTA内の体験プログラムの一つであった、そしてWORLDISTAの世界ではどんなキャラクターにもなれるアバターのような概念があるのだと考えると。

NEVERLANDの案内人みたいなNEWSも、武器持った騎士団長みたいなNEWSも、EPCOTIAアテンダントの4人も、WORLDISTAスーツ着てた4人も、全てゲーム内のキャラクターってことになるのか?つまり、 これまでの彼らはゲーム内のアバターで、ログアウト後アイギヤを外した後であるSTORYが"本当のNEWSと紡ぐ現実の物語"だということか?

きっと真相はNEWSのみぞ知る、なんだろうな。

 

…………と、いうことで。そんなSTORYというアルバムを、自分なりに一曲ずつ見ていこうと思う。以下、曲ごとの感想をとりとめもなく書き連ねていくことにします。

(ちなみにこの記事を書き終わるまで加藤さんのライナーノーツを読むのを我慢しているため、彼の解説と全く異なる方向へ突っ走った考察や感想が多分に含まれる可能性があります。あしからず。)

 

 

 

STORY

アルバムの1ページ目は表題曲の「STORY」。

イントロがものすごく長くて、オケの音の厚みがすごい。ファンファーレを聴くと、吹奏楽経験者の血が騒ぐ。様々な楽器の音が重なり合って壮大な音が紡がれていくイントロ。そして始まるナレーション。

「4つ目のエリア"Story"は他のエリアとは少し違っていて、メンバーの心の中を巡る旅。さぁ、これまでメンバーといっしょに過ごしてきたときを振り返ろう。」

そんなナレーションの声に誘われて、まるでテーマパークのエントランスにいるかのような気分になる。

Aメロが始まる。一行目から"STORY"というワードが出てくる。曲調はイントロとは一変し、デジタルちっくなものに変わる。少しWORLDISTAぽさを感じるような。このアルバムがこれまでの思い出を巡る旅なのだとしたら、このAメロからの曲調は心の中の旅をするためのマシンみたいなものに乗って、各思い出の場面にタイムワープしてるみたいなイメージだなあ。

それから、

孤独かき消すように

脅威は待ってる

この世界は誰のモノ

という歌詞が出てくるのだが、どこか聞き覚えがあるような。そうだ、NEVERLANDに「孤独も掻き消すように まだ見たことのない 7つの脅威がそこに待ってる」「想いの針を 自在に回せ この世界は 誰のモノ」という歌詞が登場していたじゃないか。こうして今までの旅の軌跡のカケラのようなものが散りばめられているのには胸が熱くなる。

 

声あげた 2003

旅ははじまり

そして僕ら 2020

夢見たあの場所へ

この2003というのはきっとNEWSがデビューした年のことを示しているんだろうな。旅といったらNEVERLANDから始まったファンタジックな世界の旅を指しているのだと思っていたけど、違ったんだね。2003年からNEWSの旅は始まっていたんだ。これはベストアルバムではないけれど、NEWSというグループが始動してからのこれまでを振り返る心の旅というわけか。(そういえばここらでNEWSのベストアルバム欲しいな〜なんて。KAT-TUNの10ks!みたいに全シングルのMV入ってるやつ。20周年あたりにどうすかねNEWSさん?)

そして僕らは、2020年、夢見たあの場所へ。"あの場所"とは何を示してるんだろうか。ついにたどり着いたこの"STORY"という場所。NEWSとファンとで紡ぐ物語。そしてNEWS史上最多動員数のツアー。(これはたまたまかもしれないけど、NEWSにとって夢の場所であることには変わりないはず。3大ドームおめでとうね!!!!)

 

個人的に特にテンションが上がった歌詞はここ。

時空の扉の先

超えろ

NEVERLAND

時は満ちて

ここに、辿りついた NEWS

続く  STORY

NEVERLANDの歌詞で「時空のドアを叩け」、EPCOTIAで「今、時は来た」ってのがあって。その歌詞とどことなくリンクしていそうなところが好き。我々は時空のドアをノックして、その先に来たんだ、NEVERLAND、EPCOTIA、WORLDISTAを経て、辿りついた。時は満ちて、 STORYへと続く。これまでの点が繋がって"軌跡"という線となったんだなって。

間奏で聴こえる子どもたちの声は、NEVERLANDからずっとNEWSと旅してきた我々にとってはもはや親しみさえ湧く。

 

そして2番。

未来ヲ描ク STORY

声に出してみて

想像ヲ超エタ Imaginary

これはもう、完全にWORLDISTA要素だな。後ろで聴こえるデジタルな音声もWORLDISTAぽさを助長させる。

あとこれも個人的に好きなパートなんだけれども、増田さんの「夢見たあの場所へ」の歌い方がシビれる。これを彼の夢の場所ことドームで聴いた日には初っ端から泣いてしまうなって。

 

 

 

SEVEN

今までの3作で散々「7」という数字をチラつかせてきたNEWS、とうとう曲のタイトルにもってきたな…!歌詞にもこれまでの3作に登場したワードやヒントになるようなフレーズが散りばめられている。これまでの答え合わせのような、いや、逆に謎が深まるような…歌詞と睨めっこしていて、そんな印象を受けた。

「7音階(ななつのおと)」はNEVERLANDの"7"なのだろうか?「NEVERLANDで奏でられる音楽は炎、水、光、踊、音、魔、愛の7つの要素でできている」のならば、これが当てはまるのかもしれない。ちょっとしっくりこないけど。(QUARTETTOもよぎったけど、これは四重奏なので違うかなあ)

続いて「探した7つの希望」について。これはWORLDISTAに登場した「想像、愛、平和、笑顔、夢、人、未来」を指し示している?昨年の加藤さんのライナーノーツによると「7つの人類の希望」と呼ばれていたもの。

そんでもって「7つの惑星の下」は当然EPCOTIAのことだろう。我々はEPCOTIAライナーに乗って、プラネットゼロこと地球から太陽系7つの惑星をくぐり抜け、ケプラー星を目指したんだもんね。

このように、これまでの3作にわたる旅でもたびたび登場した"7"という数字が散見される上に、月火水木金土日とか7つのヒントやら虹やら、新たな"7"も追加される。

あとね、「4+7」とはなんぞやって話なわけよ。「4+7=無敵の11」という等式は何を指し示している???「四部作+他の7枚のアルバム=NEWSがリリースした11枚のアルバム」ってことだろうか??いやしかし、「4+7」は"俺ら"なんだと歌っているから、"NEWSとファン"ってこと?4+FAN??う〜〜むわからん!

それから()内は"みんなでつくる物語"ってわざわざ歌詞カードに書いてくれるの優しいね……たぶんNEWS担、訓練されてるから言われなくてもC&Rバッチリだと思うけどね!まかせとけ!(肩を回すオタクの絵文字)

 

 

 

SUPERSTAR

音楽番組等で既に何度か披露されている、クラブワールドカップのタイアップ曲、NEWSではおなじみとなってきたサッカーソングのなんと、8曲目!

タイトルが解禁された当初は、スーパースター???なんて自己紹介ソング?!とか思ったりもしたけど、力強く背中を押して送り出してくれるような爽やかな応援歌だった。NEWSらしい曲だなあ。

 

WORLDISTAのライナーノーツでは、これまでのサッカーソングのタイトルを日本語に直すと「世界の冒険が始まる。7つの色は、ひとつになる。祝福の歌が響く、王国。日本から、その魂…」になるんじゃないかという解説があった。今回のSUPERSTARをこれに付け加えるとするならば、「日本から、その魂は大きな星となる。」とでも言えるだろうか。

 

また、歌詞を眺めてみて気になるのが、1番2番ともに1行目だけひらがな表記であること。アルバム発売前から歌番組のテロップなどで見ていて気になっていたところなのだけど、なにか意図があってのひらがな表記なのかもしれない。この表記、そしてテゴマスの朗々とした歌声によって、広大なイメージが頭に広がるような。歌詞とリンクさせると、1番の増田さんのパートでは広大な大海原のイメージ、2番のてごちゃんのパートではどこまでも広がる澄み切った大空のイメージ。

個人的にてごちゃんの歌声にはこういうイメージを抱いているので、このSUPERSTARの歌割はピッタリだなって思った。

 

そうそう、歌割で言えば、私は加藤さんのパートが1番好きかもしれない。加藤さん「時をこえて」っていうフレーズが似合うなって……時をこえて残すことができる本を書いている人だからかなあ。

 

それから、増田さんのラップパート。SPIRITの邁進するイメージとは違い、今回は少しゴリゴリ感が抑えめのラップかなと思いきや、Stressまみれじゃない〜からがなり強めで力強めになっていく(音源より音楽番組でのパフォーマンス時がより顕著)。その緩急の差にシビれるなあ……

このラップ詞には「S」「T」「O」「R」「Y」が隠れていて、繋げると「STORY」になるという仕掛けが。音楽番組で初解禁された際、この仕掛けに気づいたファンの中で話題になっていて、さすがNEWS、粋なことするな〜なんて思っていたら。

なんと増田さんその人からの発案だった。うう……そういうところ………さすがアイデアマン………

 

 

 

We Never Gave Up -Interlude-

ここでいきなり、加藤さんの独白が始まる。挫折した経験について。

自分だけうまくいかなかったことひとつひとつが全部挫折だったと語る。メンバーが抜けたことにも触れつつ、何度も挫折を経験してきた過去があるからこそ、今の自分がいるのだと。

挫折し続けてそれでもまだ自分に可能性を探してたから、諦めなかった結果かなと思いますけどね

このセリフでInterludeは終わっていて、そのまま次の曲に進む。

思った以上に赤裸々に語ってくれるな、という印象を持ったかな、私は。加藤さんの言葉にはいつもそれこそ"誠実さ"を感じるというか、等身大で過不足がないと感じることが多いというか。誠実であろうとしてくれているように見える。人によっては濁してしまうかもしれない部分も正直にさらけ出してくれるところがある気がする。これはStrawberryの特典映像でも思ったこと。

 

 

 

何度でも

加藤さんのInterludeから、そのままの流れでこの楽曲に突入する。この曲もラジオで解禁済みで、事前にどういった曲なのか知っていたけれど、このInterludeがあるのとないのとではまた違ってくるな、と思った。このアルバムにはInterludeも含めたひとつの文脈があって、その流れに沿って聴くと楽曲の心への響き方みたいなものが変わってくる気がする。

歌詞を眺めてみて、なんとなくメンバーのこと、そしてファンのことを歌った曲なのかなあと思っていたんだけど。加藤さんのInterludeの内容も含めて考えると、やっぱりそうとしか思えないなって。

「いつからか自分じゃなく 誰かのため歌ってた」「ただいまと 言える場所 なくしたくはないよ」

この「誰か」はわたしたちファンのことだって自惚れても良いだろうか。NEWSのことだから、きっとそうなんだろうな、だって相思相愛なんだもんなNEWSとNEWS担って。彼らにとって「ただいまと言える場所」がファンからも見える場所であり続けたら嬉しいなあ。

これは綺麗事じゃなく、何度も挫折を味わってきた加藤さん、そしてNEWSに「何度でもまた歩き出せる」って歌詞は似合ってると思う。でも曲全体の曲調や雰囲気のお洒落さも相まって、過剰に感情的、感傷的な曲にはなってない、でもそれでいて繊細さ優しさの篭る楽曲でもあるなあ、と思ったな。

 

 

 

What is Love? -Interlude-

小山さんの独白。真実の愛とは?

小山さんに「愛とは」を問うの、たしかに4人の中で1番適任な気がする。

愛し合うということは、お互いがお互いを受け入れ合うこと、優しい心でいる、認め合う、ということ。

一生続く愛は………でもそれを、信じて生きてるけどね。

「信じて生きてるけどね」という言葉に小山さんらしさを感じたな、なんとなく。

 

 

 

STAY WITH ME

優しくてゆったりとした曲調のこの楽曲。珠玉のラブバラード。

「だって君がいる昨日と今日は違う」の部分、コヤシゲのハモリが好きだなあ。女性にとっても結構高いキーも実は出せちゃう加藤さんが上ハモを担当するのは、ここ数年でよく見られる歌割。そこに重心低めの小山さんの低音が合わさる。加藤さんの上ハモに重ねるのはテゴマスどちらかの下ハモってパターンが多かった印象だけど、今回この曲でコヤシゲでのハモりが登場して新鮮な感じがしたな。

歌詞については、この広い宇宙で〜♪から始まるパート、1番では

なんて 信じちゃいなかったけど

君がいる昨日と今日は違う

だったのに対して、2番では

なんて 信じていいかな?

だって君がいる昨日と今日は違う

に変わってるところが好きだな。

 

 

 

"7" Question→Love Story

Perfect Loverが終わると突然、クエスチョンコーナー(?)が始まって驚いたのは私だけじゃないはず。(また"7"が登場したな…)

だって歌詞カードに書いてないのにいきなり始まるんだもん。しかも質問者の声はMr.インポッシブル…?お久しぶりですね……?WORLDISTAでもクイズで登場してた気がするけど、なんだ、彼はクイズ担当なのか?

生年月日やら血液型やら、4人の基本プロフィールはオタクとして既知の情報なので頷きながら聞きつつ、中にはちょっと面白いクエスチョンもあって。

自分を動物に例えると?って聞かれて

(∵)犬(´-」-`)猫

って回答は妥当として、

リ`▽´ノリカバ(あれ?ウサギじゃなくてカバなんだ?認めたのね?)

(´・ш・)ライオン(と本人は申しておりますが、相方からすればライオンのたてがみ着た子犬らしいけどね?)

な〜んて思ったり、好きな色聞かれて他3人が黒って答える中ひとり(´・ш・)金!って答えるてごちゃんにクスッと笑ってしまったり。

 

そして最後、好きなタイプを聞かれて答えるNEWSちゃん。

(∵)品のある人

(´-」-`)え〜…優しいひとがいいなぁ///

リ`▽´ノリ 好きなタイプ?…ないしょ♡

(´・ш・)笑顔がかわいい子

ふ〜んなるほど?って思ってたら、Love Storyに突入して、、、流れが上手いッッ!!!って思わず拍手してしまったよね。大好きだよ〜って〜♪って始まったから、なんか照れてしまったよ、不意打ちでね、えへへ///

増田さん、ないしょ♡って可愛く言ってごまかしたね…?好きになった人がタイプとか、いつも濁すもんな〜彼は。言い方が可愛かったので許す!

これは余談だけど、小山さんの「優しいひとがいいなぁ///」のデレデレ具合が可愛かったので私もデレデレしてしまったよ。

 

 

 

Commitment -Interlude-

こだわりという言葉があまり好きではない、こだわり以外の言葉で言うなら、それは責任だと語る増田さん。

"エンターテインメントへの責任"

エンターテインメントは誰しもに必要なものではない、誰かが必要としてくれるからできること。だからそれに感謝して、好きなことだからこそ責任を持ってやりたい。

だから、"こだわり"というよりは愛なんじゃないか。

以前から私は、「増田さんはこだわりの強い人だ」と表現してきたし、そこが好きなところでもあると思っていたんだけど。本人の口から「あまり好きな言葉ではない」と言われて、ちょっとぎくりとしたというか。そうか、増田さんはコンサートに命かけてること、NEWSというグループを大事にしてること、細部にまで手を尽くすこと、それらを"こだわり"ではなく、"責任"と表現するのか。責任という言葉には少し重みを感じるというか、あまり前向きなイメージを持たないことが多いけど、「好きなことだからこそ責任を持ちたい」という言葉で、これは増田さんなりの信条なんだろうな、とひとつ納得できたような気もする。

 

アイドルが愛をただ奪い取る

超リアルな熱

The answer is "エス"

 

 

 

エス

この増田さんのInterludeか〜ら〜の、『エス』、という………いきなりぶちかまされる増田さんのラップとてごちゃんのフェイク。2人の声が絶妙に絡み合うのがいっそ気持ちが良い。毎度ながら、てごちゃんの音域、どうなってんの………?

それから、待ってました小山さんの低音パート!!!低音の小山さんの声にすこぶる弱いので、世界は〜♪からのパートで毎回唸ってしまう。4人になってから楽曲のキーが高くなりがちになったこともあって、小山さんにしっくりくる音域はもっと低めなんじゃないの〜って思う楽曲も今まであって。だから、最近低音パートが増えてきてとても嬉しい。

 

あともう一点、言及すべきか迷う部分があるんだよな……その………かき混ぜたいらしいんだよ、加藤さん……深くは考えないようにしてるけど、会場でこれを生で聴いたあかつきには、果たして自分の足で立っていられるだろうか………「きみの美貌が僕を狂わせた」どころじゃない気がしているよ………一抹の不安がよぎるオタク、私だけじゃないよね…?

 

アルバム内ではこの曲の次はトップガンだけれど、コンサートのセトリで考えると、次にJUMP AROUNDとかそれこそ夜よ踊れとか、そのあたりの楽曲がきたらどうしようね……

とにかく、ライブ映えするであろうこと間違いなし。

 

 

 

Prime Time Of My Life -Interlude-

最高な瞬間を共有したい人、てごちゃんにとってそれは「綺麗事じゃなく、やっぱファンかなぁ」だそうだ。わかってるよ、お世辞じゃなく、てごちゃんが心の底からそう思ってくれてること、伝わってるよ。「特にライブの時のファンの子のステージ上に向けられた気持ち、愛がすごい」ってよ。そりゃそうさ、てごちゃんのファンに向けたキラッキラの笑顔を見たら、同じだけの気持ちを返したくなるもの。

てごちゃんの好きなところの一つは、いつもブレずに「ファンのみんなに直接パフォーマンスを届けられるライブが1番好きだ、ファンがいたからここまでやってこれた」と言ってくれるところだなあ。

 

Never Ending Wonderful Story円盤のインタビューでも、QUARTETTOの特典映像でも、同じようなことを言ってくれているもんね。

 

 

 

君の言葉に笑みを

再生した途端、ファンの肉声が流れてきてびっくりした。たしかに音源でのSTORY募集もあったけど、まさかこういう使い方もされるとは。ファンから募集した思い思いの"君の言葉"に笑みを咲かせる歌、それがこの楽曲なんだね。言語も年齢も関係なく、夢に大きいも小さいもない。夢を語る君の"声"を包み込んで、「共に進もう、次のStoryへ」と言ってくれるような。

それから、

夢の国を出て

宇宙の果てまで

想像するのさ

とか、

夢に描くまま

心でNEGAEVA

扉開くから

みたいな歌詞には、またまたこれまでの3部作の要素を感じる。僕たちとこんな旅をしてきたじゃないか、次のStoryへ共に進もうって言ってくれてるみたいだなあ。

あとサビの4人全員で歌ってるパート、合唱にも合いそうだな〜って。U R not aloneも歌番組で学生たちと合唱するパフォーマンスしてたこともあったけど、同じようにこの曲も合唱映えしそうな気がするな。

 

 

 

クローバー

これはメンバー作詞作曲の楽曲。思えば10周年の時の『愛言葉』、15周年での『Strawberry』、そして今回の四部作集大成での『クローバー』と、節目節目で本人たち作詞作曲のオリジナル曲を届けてくれるね。ファンがNEWSのこと大好きなのは当然だけど、こういうところでNEWSもファンのこと大好きじゃんね?って自覚しちゃうな〜なんて。

この曲は「ファンから募集した"みんなのSTORY"と、3部作でいろいろな旅をした経験や思いを、NEWS本人たちのフィルターを通して曲にしたもの」だという。送られてきた手紙やメールを読んでいて、特に"いじめ"について引っかかった増田さんが発案者となり、こういう曲を作ってみない?というコンセプトをメンバーにメールして提案したのが発端だそう。

 

再生してまず耳に入ってくるのは、どこか聞き覚えのあるメロディ。そう、『希望〜Yell〜』である。雑誌等で本人たちが言っていたので、事前にこの曲のインストが使われるというのは知っていたけれど、こんなにガッツリ使われるとは思わなかった。初めて聴く曲なのに、どこか懐かしさ親しみやすさがあるのはこのためだろう。表題曲の『STORY』にも"2003"って年号が出てきたりもしたけど、この曲でもグループのメジャーデビュー曲のコード進行を用いることで、"これまでのNEWS"も包み込んでくれているような感じがする。それから、なんとな〜くだけど『Share』のような曲調というかメロディ?も盛り込まれているような気も……?意図的なのだとしたらこれまた胸熱だなあ……

 

また、この楽曲は4つのブロックに分けられていて、それぞれをメンバーが1人ずつ担当して作詞作曲をしたという形式になっている。お互い事前に情報交換したりせず完全に別々に作ったため、同じ曲でありながら1番、2番…とそれぞれが独立しているような曲に仕上がっていた。

歌詞を眺めつつ、このブロックは誰の作詞かな?って予想しながら聴いていったけれど、今回はすごくわかりやすかった。Strawberry初聴きの時は、予想しながら聴いてたものの、2人くらい外してしまって…。メンバーそれぞれ完全にブロック分けされていて1人分の分量も多かったから、今回の『クローバー』はより、各メンバーの"らしさ"が色濃く出たってことなんだろうか。

 

1番は増田さん。テーマは「希望」。

優しい君が探していた場所が 僕らの愛したココだといいが

逃げる場所にしたっていい 辛くなるなら、聞かなくていい

誰かを傷つけるヤツから ただお前を守れる言葉が

いつでもいつもここに来て、俺に甘えていいんだよって伝えてあげたいだけなんだ

「逃げる場所にしたっていい」って言葉が、とても優しいなと感じたな。"アイドルとして"「ここにおいで」とこちら側に手を差し伸べてくれているようなイメージ。日常生活で居場所がないと感じている人も、NEWSという場所に逃げてもいいよ、ここにおいでよと言ってくれている感じ。送られてきた"みんなのSTORY"への、増田さんなりの返事がこれなんだろうな。

 

そして、

晴れたら北の汽車に乗ろう 東の空をもっと感じてよ

西、出会う、Dragonも 南に向かう君に僕からの Yell of hope

という部分で胸がいっぱいになってしまった。これまでの3部作、いろんな旅をして、NEWSといろんな景色を見たな〜って感傷的になっちゃう。汽車に乗ってNEVERLANDに行って、宇宙船で空の向こうへ飛び立って、西へ向かったらドラゴンに出会ったり。そして我々は南に向かうんだ。そんな我々を送り出してくれるわけか……なんていうか、あくまで"アイドルとして"聴き手の救いになってくれる、そして背中を押してくれるような、そんな印象かなあ。

「枯れないクローバー」、これはNEWSのことを指しているって見解で良い?見つけ出して気づいたクローバーは、"枯れない"んだね……あれ、涙が……

 

2番は加藤さん。テーマは「誠実」。

加藤さんはさすが作家と言うべきか、ひとつのエピソードというか、ショートストーリー仕立ての歌詞になっている。物語を通じて伝えてくれる加藤さん、らしいなって思う。

増田さんは手を差し伸べておいでって言ってくれるような歌詞だと感じたけど、加藤さんは暗い方へ行かないよう、手を取って諭してくれるような感じ。

 

3番は小山さん。テーマは「愛情」。

低音の心地よい声で囁くように優しく歌う小山さん。Kラジの小山さんソロ回でもいつも思うんだけど、聞き手に語りかけるように言葉を紡ぐところが好きだなって思う。

⬜︎♡△◯の愛、みんなと合わせて

1つの大きな愛になる

これが僕の居場所、みんなの居場所だから

「⬜︎♡△◯」は「4つ」と読むんだね。そんなところも小山さんらしいな。4人とファンの愛を合わせれば最強なんだな。だってメンバーでありながらNEWSオタクでもある小山さんがそう言うんだもの、間違いない。

「僕の居場所で、みんなの居場所」って言ってくれるところが、ファンとNEWSを繋いでくれる小山さんだな〜って。

 

4番はてごちゃん。テーマは「幸運」。

ザッと歌詞を眺めてみると、なんだかインストだけでなく『希望〜Yell〜』を彷彿とさせるワードが含まれているような。それもそのはず、本人曰く意図的に『希望〜Yell〜』を感じさせるフレーズを散りばめたとのこと。さらには、てごちゃんは他3人がどんな感じで曲を作ってくるかだいたいの予想がついていたから、バランスを考えてラップではなくメロディだけで作ったとも語っている。

たしかにメロディのみで、文字数は決して多くはないけれど、そこにはたしかに、彼の"ファンへの愛"が盛り込まれてるなって思った。

希望をくれた君へ

心を込めて

感謝のYellを

 

ずっと同じ景色見てきたね

君がいるから幸せ

幾千の悲しみや別れ乗り越えて

永遠に君に幸あれ

これはファンに向けて言ってくれている言葉だと受け取っていいかな?先ほどのInterludeで言ってくれた言葉とも重なる気がするな。てごちゃんの、ファンに向けた揺るぎない気持ちが大好きです。

 

 

 

NEW STORY

なんか、この曲は歌い出しを聞いた途端、一気に涙腺が崩壊した。歌い出しのてごちゃんの歌声、真っ直ぐ心に飛び込んでくる。心が震える。きっと会場で聴いたら確実に泣いてしまうと思う。というか、君の言葉に笑みを→クローバー→NEW STORYって流れがまず、涙腺崩壊セトリだと思うのよね……

 

まず、タイトルからしてズルい。

ここで一旦、四部作の旅は区切りにはなるけれど、また新しい物語が始まるんだと、最後に前向きにさせてくれる。やっぱりNEWS、アフターケアまでバッチリだね……愛……

 

なんて言うんだろうな、"いまのNEWS"だからこそ歌える、いまの彼らだからこそ響く歌かもしれないなって思う。とある雑誌でも本人たちが「僕らが出会ってきた言葉や感じたこと、思いに対しての答え合わせができるような曲だと思う」と語っていた。

 

特に心に響いたのはこの歌詞かもしれない。

他人に

言えないこと 言わないこと

胸にあるだろう

生きていく

すべて抱え

進んで行く

自分(きみ)のSTORY

言えないことや言わないこともあるけど、それを抱えながら生きていく。それがきみのSTORYなんだよって、そういう背中の押し方をしてくれるところ。この曲はNEWS本人たちの作詞ではないけれど、アルバム特典映像のSTORY RADIOでも似たような感情を抱いた場面があって。それは「STORYの文字を描いて写真を送る」募集企画について言及したときに、「送りたくても送れなかった人、送らなかった人もいたよね」と言ってくれたこと。ちょうど私がその「送らなかった人」なので、その言葉がより染みたのかもしれない。私は絵が得意ではなくて、おまけにその時期ちょうど忙しかったこともあり、 「STORYを描く」っていうNEWSからの宿題はサボってしまったクチだ。参加するしないは自由だし、別に送らなかったことは悪いことじゃない。でもどこかで後ろめたさというか、ほんのちょっとの後悔みたいなものがあった。そんな心持ちのところに、この言葉を受け取って、ああ、NEWSは"そうじゃない人"のことまで思ってくれる人たちなんだなあって思ったんだ。思い返せばコンサートでも「ここに来れなかった人たちにも拍手〜!」って言ってくれる人たちだもんね。ちょっとしたささいな言葉かもしれないけど、そういう気持ちの使い方をできるNEWSが改めて好きだと思った。だから、そんなNEWSに、この歌詞はすごく似合ってると思うんだ。

 

この曲のタイトルを初めに知ったとき、なんとな〜く、もっと前だけ見てる明るさ満点の曲のイメージだったんだけど。実際は、切なさとかしょっぱさとかも包み込んだ、明るくも優しい曲だった。素敵なエンディングテーマだなと感じたよ。

 

 

 

 

 

さて、ここまでつらつらと語ってきたけれど、とにかく良い意味で「全体的にとても"内輪向け"な作品だな」と感じた。NEWSのファンじゃないと気づけない心遣いやメッセージが込められていて、温度が感じられて、過去も未来も包み込みつつ、今この時のNEWSだからこそ伝えられる愛を詰め込んだ思い出のアルバム、それがSTORYなのかなって。随分と長い記事になってしまったけど(いつものこと)、ここらでSTORY感想ブログを締めようかな。

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NEWSへ

今回も素敵な作品を届けてくれてどうもありがとう!大切に噛みしめながら聴きますね。続くSTORYもNEWSとともに。