混ざり合って白になる

好きなものを好きだと叫ぶ場所

黒を纏う君へ

 

f:id:de192er:20200618174414j:image松村北斗さん、お誕生日おめでとうございます!!!!!!!!!

一年に一度の誕生日だから、北斗くんの好きなところを語りたい。そう思ってまず、北斗くんの10000字インタビューを開いてみた。

 

少し前、某ドル誌に掲載された北斗くんの10000字インタビュー。一言で言うと、"松村北斗のアイドルとしての生い立ち"を、本人の言葉でもってひとつずつ紐解いていくような、そんなインタビューだったなと感じた。

昨年7月に初めて松村北斗というアイドルの存在を知ったSixTONES初心者の私にとって、彼の好きなところを新しく発見できたテキストでもあったし、元々好きだなと思っていたところがさらに強い確信となったテキストでもあった。そして、"北斗くんから見たSixTONES"も垣間見ることができたんじゃないかなぁとも思った。

雑誌発売からしばらく時間が経ってしまったけれど、そんな10000字インタビューを読んだ感想を軸に、北斗くんの好きなところを綴ろうと思う。

 

 

まず、全文を読み終わって一番に思ったことは、松村北斗というアイドルは"主人公"だと思う」ってこと。以前ツイッターでもつぶやいた気がするけど、もう一回言語化しておこうかな。

 

北斗くんはよく、「俺のSixTONESでの立ち位置は"ツウ好み"かな」「SixTONES最後の男」「あと1人誰だっけと思ったら俺」などと言うけれど。本当にそうかしら?

過去のアト前で、北斗くんはこんなことを言っていた。

そもそもこの職業に就いたのも、明確な夢があった。キラッキラの真っ赤な衣装を着た、ロン毛を染めている、程よくチャラい、甘い顔で甘いことを言う、アイドルグループのセンターになることであった。

(中略)

僕は真っ黒な衣装を着た、真っ黒な髪で少々きついこと言うアイドルグループの端をやっている。あの日に見た夢はかなえられなかった。でも、あの日見た夢の続きを今日も生きている。

たしかに今の北斗くんは、かつての彼が夢見たような王道の赤を纏うセンターではないかもしれない。でも、黒を纏い彼にしか持てない魅力を放つ今の松村北斗というアイドルに至るまでの過程は、私にとっては間違いなく"王道"に思える。なぜなら、私にとってのアイドルの王道とは、「このアイドルという世界、ジャニーズという世界で夢を見続ける人、自分にはこの道しかないとばかりにアイドルという道を邁進する人」だから。北斗くんにも、その匂いを感じるんだ。

 

不意に見たドラマをきっかけに自分もあの主人公みたいになりたいと思って、自らの意志で履歴書を送り続け、そして3度目の正直、ようやく夢焦がれたジャニーズになれた。そんな北斗くんは、オーディションのため東京へ向かう車中で思わず涙が溢れてしまったと語っていた。「何か些細な俺のミスひとつで、"帰っていいよ"って言われた瞬間、夢が終わるってこと」。そう思ったら泣いてしまったと。そりゃあそうだ、やっと掴み取った夢への入り口がちょっとしたことでふいに閉ざされてしまうかもしれないなんて、幼き少年が抱えるには強すぎるプレッシャーだっただろう。結果として北斗くんはオーディションの翌日、早々に少クラの収録に呼ばれることになるわけで、見事オーディションに合格したということになるのだろう。この少クラ出演にはちょっとしたエピソードがあって、個人的にその部分がちょっと強めの印象が残ってる。

オーディションの日、ジャニーさんに少クラの収録に来れる?と聞かれ、来ます!と返事をしたのに、その夜"YOUは静岡で遠いからいい"と言われてしまうのだ。こう言われ、当時の北斗くんは「俺を傷つけず断るためのウソだ」と思ったそう。

俺にはそんなシンデレラストーリーが起こるわけないと思ってたから。そんなうまくいくならとっくにうまくいってる。都合のいいストーリーは待ってない人間だって知ってたから。

北斗くんって普段からネガティブ寄りな人だなあと思うことが多いけど、入所当時からだいぶ出来上がってるな。でもこのちょっと後ろ向きな考えからくるがむしゃらさが、今の彼に繋がってるんだろう。結局ジャニーさんが折れて、晴れてオーディション翌日に番組出演を果たしたという。

 

しかし、事務所に入れたからといって、そこがゴールではないところがアイドルの道の険しさの一つである。

彼のデビューまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。入所してから早い段階でグループに入った北斗くん。

まずは、4人グループの端で弟キャラをやった。

ここでCDリリースや紅白出場も果たしたけれど、それも束の間、次第に仕事は減っていった。マイクを渡されなくとも振り付けを覚えて出してもらったり、ただただ必死にあがいた。

「何より自分が憧れて入った世界だから、簡単に諦められないんで。」

そう、10000字にあったこの言葉。「ジャニーズという世界で夢を見続ける人」の言葉だ。他ならぬ北斗くん自身が自ら抱いた夢を追いかけていたということ。履歴書を何度も送って、社長に食い下がってまで番組に出演し、干されても諦めないし、少しでも仕事をしやすくするために高校から上京までした。夢がある人はこんなにも強いのか。"どんな経緯でここまで来たか"や"どんな想いを抱いているか"だけでアイドルの価値は決まらないし、頑張った分だけ報われるような優しい世界ではないだろう。だけど、夢を抱えながら、憧れを抱きながら走り続ける人はみな眩しくて美しい、と思う。

 

しかし、結局"4枚の葉"は2枚と2枚に別れてしまった。最終的にメンバーの2人が違うグループとして先にデビューが決まったのである。がむしゃらに食らいついていた北斗くんも、いわゆる"グレ期"に陥ってしまう。不貞腐れながらも、呼ばれれば"認めさせてやるよ!"とばかりにギラついて、オラオラしていたのだという。

「自分を何者かに見せようと必死で。誰よりも本人が、自分は特別な人間じゃないことに気づいてたのに」

ちょっとこの辺りの言葉は胸が苦しくなるな。この時の必死さも糧になって、今の北斗くんが作られている部分も大きいと思う。まだ道の途中とはいえ、デビューがゴールではないとは言え、確実に"特別な人間"になってるよ、いまの北斗くんは。少なくとも私にとっては特別なアイドルの1人だよ。

 

さて、そんな風にくすぶっていた当時の北斗くんだが、その姿がとあるプロデューサーの目に止まり、なんとドラマ出演が決まる。

グレること数ヶ月。不良ドラマの副番長に抜擢された。

「バカレア組」、そして後に「SixTONES」という6つの原石になる仲間との出会い。ここが彼にとっての大きな転機になったのかもしれないね、今となっては。

選んでいただけたという結果を、あのころの自分がしたバカなことの言いわけにしちゃいけない。ただ、それでもあの日の俺は全力だったというか。人生、いろんなことが繋がってる。正しいかどうかは別として、必死さは必ず何かを生むんですよね

この言葉も好きだな。言いわけにしちゃいけないって精神が好きだな。グレることが正解だったわけではないけれど、それを今の結果と照らし合わせて正当化するわけでは決してないけれど。それでも、あの時必死にもがき続けたことは確かに今の彼に繋がってる。それを自身で噛みしめている北斗くんの精神が、とっても素敵だと思った。

 

ドラマで出会った6人は、ドラマが終わってからもしばらくは共に歌ったり踊ったり活動する機会が多かった。のにも関わらず、そのままデビューという形には至らず、突然2:4に分かれての活動になり、やがてバラバラに仕事をするようになってしまう。その後、6人は再び集合し今度こそグループが結成されることになるが、グループになったからといって、これまたすんなりと上手くいくわけでもなかった。互いに後がないともがき、余裕がなかったのだろうと北斗くんは語る。

「人を責めると自分が正しいような気になれるんですよ。そんなこと全然ないのにね。」

当時を振り返る北斗くんの言葉。結構重めに心に響いた。私は当時の彼らをリアルタイムで追っていたわけではないので、その時の空気感を知ることは叶わないけれど、当時グループが相当上手くいってなかったんだろうな、というのは想像に難くない。でも今、このように昔のことをごまかさず振り返ることができるのは、裏を返せばそれだけグループの関係性が成熟したということなんだろうな。北斗くん曰く、「6人でい続けることで、少しずつ心の余裕が生まれた」という事なんだろう。

 

そうして時にもがき、人とぶつかり合いながらもこの世界で生き続けてきた彼は今、自分なりの武器として磨いていこうと決めた"芝居"を携えながら、「SixTONESは最強です、だってこの6人だから」と言うんだ。

あまりにも"主人公"じゃないか。松村北斗という"アイドルとしての"生い立ち。彼が主人公として綴られるストーリーが、確かにある。あの日幼き北斗くんが憧れたアイドル像とはかけ離れているかもしれないけれど、純粋にアイドルという職業で走り続けるあなたの姿、ひたむきさは、まぎれもなく"主人公"のそれだと思う。

 

あとこのこととは別に、ちょっと言わせてくれ。

「俺のSixTONESでの立ち位置は"ツウ好み"かな」だって?じゃあなんで、ViVi国宝級イケメンランキング堂々の2位なんですか?それはもう"ツウ"じゃないよ、新たな王道の1人になりつつあるんじゃないの、北斗くん。それだけ多くの人の1番があなたなんだよ、わかってる?

SixTONES最後の男」だって?ちょっと待ってよ、私が"SixTONESのメンバー"として一番最初に認識した人は、ほかでもない松村北斗、あなただよ。北斗くんのことが気になったから、SixTONESに出会えたんだよ?私にとっては"SixTONES最初の男"だよ。

 

北斗くん、あなたが思っているよりもあなたのことを好きな人間は多いし、あなたならではの個性が光ってるんだよって叫びたくなってしまうね。

 

 

 

それから、10000字を読んでいて、北斗くんの口から語られるご家族とのエピソードにとってもほっこりしたんだよね。お母さんが料理してるのをずっと見てたから自分も料理するのが好きなのかもしれないだとか、急に息子がハマりだしたジャニーズを否定せず、ファンクラブに入会までしてくれただとか。幼少期習っていた空手で伸び悩んでいた時に「続けた方がいいと思うけど、最終的にはあなたの判断だから」と言ってくれたこと、事務所に履歴書を送っても返事が来ず焦燥する息子に「ダメだった場合のことも考えたほうがいい」と助言してくれたり、オーディション当日泣きそうな北斗くんに喝を入れてくれたり、メンバーとうまくやっていけず心が折れそうになっていた時期に「終わりなら終わりでいいんじゃない、キツかったらやめてもいいんだよ」って言ってくれたこと。そういったご家族に対して「俺の人生を俺のものとして見てくれていた。信じていてくれてありがとうって伝えたいです。」と語る北斗くんも含めて、読んでいて目頭が熱くなってしまった。はぁ、「お母さん、いつも産んでくれてありがとう」って言いたくなっちゃうね。(誰?)

過去の雑誌でも、「松村家では、夕食にフライドチキンを食べるときは、おにぎりを食べるという昔からの習慣があるんだよ。」って教えてくれて、にこにこしちゃったな。

以前読んで胸があったかくなったエピソードはこれ。

"サマパラ"、楽しかった!おじいちゃんとおばあちゃんも見にきてくれたんだ。「今回も涙が出ちゃったわ〜」って喜んでくれて、よかった!独立してるお兄ちゃんも帰ってきて、松村家大集合!って感じ。家族一同SixTONESの大ファンだから、「カッコいい」「いい仲間が集まってる」って、ペンライトを振りながら、いつも大絶賛(笑)。それから、「北斗のおかげで、こうして家族が集まれるよ」とも言ってくれるんだ。オレの活動で、ちょっとした親孝行ができてるなら、幸せだな。

めちゃくちゃあったかいご家族だなぁ……

私はただのいちファンだからもちろん見たことも会ったこともない人の話であって、あくまで北斗くんの口から語られるものしか知らないわけだけれど、そもそも北斗くんが自分からご家族の話を積極的にしてくれること、自身の幼少期のみならずこれまでのアイドルとしての歩みを語る上でご家族とのやり取りも欠かせないということ、そのことが素敵だなぁとぼんやりと思った。

 

 

 

あとね、北斗くんからSixTONESへ向けられる言葉たちが、とても愛しくて、大好きなんだ。

f:id:de192er:20200618154803j:imageいくつかピックアップしただけでも、今の北斗くんがどれだけSixTONESのことを、メンバーのことを大切に思っているのかが伝わってくる。プライベートで会う?って聞かれたら絶対に会わない、一緒に風呂に入りたくない、もしメンバーと付き合うなら誰と付き合う?って聞かれても誰とも付き合いたくないって言うのに、「誰と仕事する?」って聞かれたら、「こいつら」としか答えようがないんだって。「今この人たちと仕事をするのが一番楽しいんですよ」だって。たったの1週間グループでの仕事がなかっただけで、「6人で仕事するとやっぱ楽しいね」ってメッセージ送ってくる人で、外出自粛でしばらく会えていないあの人にメッセージを!と言われて「SixTONESへ」ってメンバーに宛てる人で、いざ久しぶりに対面したら「元気でうるさくてめんどくさかったです」って憎まれ口たたくくせに、リンゴが5個しかなかったら「僕が食べなければいい、5人で食べていいよ」って答える人で。

仕事仲間として、苦楽を共にしてきた戦友として。そういう意味で、北斗くんにとってメンバーとは、とても特別な存在なんだろうなって。

かつてグループに馴染めずにいて、楽屋では会話に入らず本読んでた人が、仕事が終わればいの一番に帰ってしまっていたような人が、今では最後まで楽屋にいて、地方のホテルではメンバーと話したがるようになっていて、メンバーのこと素直に面白い人たちだなあって語る。とても微笑ましくて愛しい。

 

そして、ただ単にメンバーといることが好きってだけじゃなくて、5人に対して大きなリスペクトを持っているところも好きだなって思う。

他の5人の悔しくても認めざるを得ない魅力とか、それだけの人間になる生き方をしてきたことへの尊敬と憧れもあります

メンバーのことを、こんなにもストレートに褒めてることができるって、そう容易くはないと思う。おそらく以前は「張り合ったところで別に、何やったって他の5人に負ける」って悔しい気持ちと諦めの気持ちが大きかった時期もあったようだけど、今はメンバーへのリスペクトを素直に認めた上で、さらに自分だけの武器を手に入れたことへの自負も感じる。そういう意味で「SixTONESは最強です」って言葉を口に出してくれている気がする。

 

 

 

そして最後に。何よりも北斗くんの、自分を表現する方法がたくさんあって、さらにその魅せ方が巧みなところがとても好き、という話がしたい。

まずなんと言っても、アイドルの本業とも言えるパフォーマンス面は彼にしかできない魅せ方が確立されていて、毎度クラクラしてしまうよね。表情とか仕草とか、色気の使い手であるところの松村北斗さんを、これからも全力で見せつけてほしい。

それと同時に、ここ最近の北斗くんの、歌に対するポテンシャルにも注目したいところ。彼自身もちょくちょく言及しているけれど、歌において「低音」というポジションを定着させつつあるところに期待したい。かつては歌を中心としたパフォーマンス面でこれといった強みや、彼特有の役割みたいなものがあまりなかったんだろうと思うけど、デビュー曲の大サビで下ハモを担当するようになったことも相まって、SixTONESの歌声の低音を担うことが多くなってきた。それは2ndシングル『NAVIGATOR』で主旋の下ハモを担当したり、新録した『JAPONICA STYLE』に新たに低音パートが追加されたり、といった形で如実に現れている。もちろん今までの歌声も良かったけれど、歌を大事にしていこうとしているSixTONESでいる以上、歌における明確な役割ができるということの意味は大きいんじゃないかな。こうやって強みが増えていくところを見られるのも、ファンとしてとても幸せなことだなぁと思う。

 

もちろん、北斗くんの魅力はパフォーマンスだけに留まらないのもまた堪らない。歌や踊りだけでなく、言葉でも自分を表現しようとするし、芝居という自分なりの武器も磨いているし、ファッション好きという面からも今後彼の強みが増えるんじゃないかと勝手に期待してしまったり。

まず、言葉でもって自身を表現する北斗くんが好きって話。東海ウォーカーで連載中の「アトリエの前で」というエッセイは、彼の独特の視点で、独特の言い回しで語られる独白のようなもの。読みやすいけれど、松村北斗節が存分に効いていていっそ気持ちが良い。一方で、ジャニーズWebの個人ブログでは砕けた口調だったり突然ナーバスになったり、はたまたテンション高めの文面が更新されたり。北斗くんの言葉を受け取れる、似ても似つかない2つの媒体だけど、どちらも北斗くんから紡がれた言葉たちで、彼の頭の中を覗き見できたような、やっぱり何も分からないような、紐解こうとしても完全に紐解けなくて面白い。あれだけ長文でしょっちゅうとうこうしてくれてるのに、だ。何より、北斗くん自身が書かずにはいられないたちのようで、好き好んで毎日ブログを更新してくれるのが微笑ましいね。一日に2回どころか4回も更新する人、初めて見たよ笑

これからも北斗くんが発する言葉のかけらを大事にしていきたいな。

それから、芝居という彼ならではの武器を磨いているところ。正解が分からないことが苦手なタイプだったけど、答えがない方が脳が回転するし、芝居をするのが面白いと言っていたところ。ライブ制作においても0から1を作るのが得意という彼のことだから、もしかしたら役作りもモノ作りの一環なのかもしれないね。モノ作りを通して自己表現をする人がとても好きなので、北斗くんのこういうところも堪らなく好きになってしまう。いつか北斗くんがドラマや映画で主演に選ばれたりして、SixTONESの楽曲が主題歌になったりする日が来たら、泣いてしまうかもしれないな。そんな夢を見てもいいだろうか。

 

 

 

さて、つらつらと、さしたる脈絡もなく語ってきましたが。

とにかく、松村北斗という人間のルーツも、アイドルとしての生い立ちも、彼のメンバーに対する想いも、彼自身が持っている余りあるほどの魅力も、ぜんぶせんぶ、眩しくて愛しくて好きだなぁと思った6月18日でした。まとまりもなく、ただ長いだけ重いだけのブログになってしまったけど、改めて。

松村北斗さん、お誕生日おめでとうございます!

25歳の北斗くんもたっくさん笑っていてね!

 

2020.6.18 Happy Birthday to you.